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追悼 ジェ-ムス三木氏のご逝去に心よりお悔やみ申し上げます

脚本家ジェームス三木氏の訃報に接し、わらび座一同、深い悲しみに包まれています。
私どもは、親しみをこめて、「ジェームス先生」とお呼びしていました。わらび座とジェームス先生のご縁は、わらび座の創設者・故原太郎とジェームス先生が大阪の学校での先輩後輩という関係だったことでした。生前の原とジェームス先生が当時わらび座から発行していた「月刊わらび」で楽しい懇談を行い、後年もジェームス先生は楽しい思い出として語られていました。
その後、1999年、わらび座が司馬遼太郎氏の「菜の花の沖」を舞台化するとき、脚本・演出を手掛けて下さったのがジェームス先生でした。高田屋嘉兵衛たちがロシアの人々と日本の民謡とコサックダンスでコラボレーションする場面は人と文化の交流が国を超えることを表現し、多くの皆様に感動をお届けしました。
続けて2002年には朝鮮通信使を題材にした「つばめ」の脚本・演出をしていただき、この作品はわらび劇場、全国ツアーだけでなく、2004年には韓国公演も行い、わらび座の代表的な作品の一つとなりました。
この他、岩手県水沢市(当時)との提携により、高野長英の人生を描いた「ドクトル長英」、2006年はわらび座が愛媛県の企業とパートナーシップを組んで生み出した坊っちゃん劇場の第1作、「坊っちゃん!」もジェームス先生の手によるものです。
時代への深いまなざしを持ちつつ、人間の喜びと悲しみをあたたかく描くジェームス先生の作品づくりはいつも私たちに大きな示唆を与えて下さいました。
どんなときも博識とユーモアにあふれるお話で、わらび座を応援して下さったジェームス先生。お別れは本当に悲しいですが、先生が残して下さった多くの作品を私たちは宝物として愛していきます。長い間、本当にお世話になりました。安らかにおやすみ下さい。

 

「菜の花の沖」より

 


「つばめ」より

 


「坊っちゃん!」より

 

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