アフリカでとらえられた白いライオンの子レオは、輸送中の船から嵐の海へ投げ出される。幸い、獣医で探検家のヒゲオヤジとその甥ケン一に救われたが、レオは「仲間を守るためにジャングルに帰れ」という母の言葉を忘れなかった。その頃、ムーン・ライト・ストーンを探すアフリカ探検の依頼がヒゲオヤジに入る。それは地球のエネルギー危機を救う幻の石。ヒゲオヤジはこの旅にレオを連れてゆき、アフリカに帰すと決断する。ところが、アフリカ到着直後、この石で大儲けをたくらむ狩猟家ハム・エッグに襲われ、探検は失敗する。ケン一は別れの悲しみをこらえ、レオをジャングルに帰す。そして3年後、大人になったレオは、ふたたびアフリカに来たケン一たちと再会し、今度こそムーン・ライト・ストーンを見つけるため、前人未到の山に挑むことになる。険しい岩場、氷河、雪崩、オオカミが彼らの行く手をはばむ。そして彼らをひそかに追うハム・エッグの悪だくみで…。
用語解説
・ムーン・ライト・ストーン
きわめて珍しい、化石燃料の代わりとなる石。人に害なく大きなエネルギーを生み出せる。
・ムーン山
アフリカの赤道直下にあるが、白い雪を頂く山。伝説になって伝えられた謎の山。