加賀谷蕗子(バッケ)は、秋田市で提灯屋を営む祖父和男と、父杉彦の三人暮らし。
6才の時から杉彦の故郷秋田に住んでいる。ミュージシャン志望だった杉彦は、父親和男の手伝いとアルバイト暮らしで、二人の関係はギクシャクしている。
竿燈の提灯を作る名職人の祖父はバッケの自慢だ。
そして、秋田が大好きなだけに、「秋田は何もない」という言葉に腹が立つ。
ある時期からバッケは、徹底して秋田弁で話すようになる。クラスメイト達や高知からの転校生の海三郎、東京出身の担任の香月先生を巻き込んで、「これが秋田!」と動き出す。
スタッフ・メッセ-ジ 作:内館牧子
秋田県人が「秋田は何もない」というのをよく聞く。
また、東京にいる秋田県人が「秋田は何もないから」と言うのも何度か聞いた。
少なくとも私は、九州でも四国でも関西でも、他地方の人が自分の出身地(あるいは由縁の地)をこう言うのを聞いたことがなかった。
これは秋田県人が自画自賛を恥ずかしがるからだとか、謙遜しているのだとか、単なる挨拶がわりの口癖だとするかもしれない。
だが、これは秋田にとって、何のプラスにも働かない。「秋田の人が言うんだから、何もないんだろうな」と思われても不思議はない。
秋田は個性的で、何でもあるのにだ。
今回の物語を回すのは、秋田弁しか話さない女子高生。今時、全国どこでもそんな子はいないよとする声は大きかろう。
だが、方言は各地の気候、風土、歴史が生んだ言葉である。
「標準とする日本語」だけの、わかりやすいが薄っぺらな言葉で、日本中をフラットにしてはならないと、私は強く思っている。
方言と標準語のバイリンガルであるべきではないか。
これは消えて欲しい口癖と、消してはならない秋田弁が織り成すドラマである。
作:内館牧子
秋田市生まれの東京育ち。大河ドラマ「毛利元就」や朝ドラ「ひらり」「私の青空」などの多数のヒット作や、映画化やドラマ化で話題になった「終わった人」「老害の人」、「すぐ死ぬんだから」「迷惑な終活」など多くがベストセラーとなっている。わらび座作品では、2007年わらび劇場でミュージカル「小野小町」脚本。本作は30年の常設公演の中でも最多来場者数7万人を記録。2013年全国ツア-も実施。2015年には秋田の官民一体となった実行委員会主催の秋田市にぎわい交流館多目的ホ-ルでの初のロングランミュ-ジカル「政吉とフジタ」の脚本も手掛けた。今回は10年ぶりの書き下しとなる。
作詞:鈴木哲也
マキノノゾミ(演出・上演台本)
静岡県浜松市出身。1984年の旗揚げから2010年の解散まで劇団M.O.P.の主宰を務める。劇団外部の作品でも小劇場から大劇場まで幅広く作・演出を担う。舞台以外に映像にも活動の場を広げ、朝ドラ「まんてん」や映画「真田十勇士」の脚本を手がけた。読売演劇大賞優秀作品賞、菊田一夫演劇賞など数々の演劇賞にも輝く。2022年紫綬褒章。わらび座作品では、ミュージカル「北斎マンガ」(脚本・演出)が4年間約300回、延べ16万人観劇。2022年にわらび劇場で上演したミュージカル「ゴホン!といえば」(脚本・演出)は25年3~4月、札幌、仙台、山形、東京、大阪、福岡の全国6都市公演。
作曲:八幡 茂
振付:新海絵理子
美術:高橋知佐
照明:三重野美由紀
音響:福地達朗
衣裳:市橋幸恵
小道具:平野 忍
ヘアメイク:馮 啓孝
舞台監督:仁 しづか・福田桜子
歌唱指導:紫竹ゆうこ
演出助手:栗城 宏
音楽助手:上平美咲
振付助手:冨樫美羽
方言指導:番場政司
企画・制作:一般社団法人わらび座
渡辺 哲
黒木友宜
鈴木裕樹
深谷雅之
丸山有子
川井田南
瀬川舞巴
遠田 雅
小松詩乃
白井晴菜
西田煌志(舞台実習)
【 全席指定 (税込) 】
一般:5,000円
わらび座の会一般:4,500円
小〜大学生:2,500円
わらび座の会小〜大学生:2,250円
あきた芸術村をまるごとお得に楽しめる、「秋田は何もない」1DAYパスポ-ト販売開始!
一般:5,500円
(観劇+温泉入浴700円+お食事券1,000円)
小~大学生:3,000円
(観劇+温泉入浴450円+お食事券500円+クラフト体験500円相当)
「秋田は何もない」開幕記念1DAYパスポ-ト【期間限定】5月6日~6月5日公演
一般:5,000円
小~大学生:3,000円
Web割
一般:4,500円
わらび座の会一般:4,050円
小〜大学生:2,250円
わらび座の会小〜大学生:2,025円
※ 各わらび座の会の割引価格は有料会員のみ適用
※ 幼児は一律550円
温泉ゆぽぽ宿泊者割
一般:3,300円
小〜大学生:2,200円
お得な日帰り観劇セット
【 観劇(指定席)+ お食事 + 温泉入浴 + 1ドリンク 】セットでお得!!
5,980円コース、6,980円コース、7,980円コース
※ お食事は、温泉ゆぽぽ・お食事処ばっきゃ、どちらかを選べます。
ご予約は電話か予約フォームから
(スケジュールから観劇日を選択→電話か予約フォームを選択)
公演期間:2025年5月6日~11月24日
上演時間:2幕 110分(途中休憩あり)
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